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というものが観光に結びついているという結論をみたわけです。
ただ、先ほどからお話に何回も出ているけれども、一部の人だけがそういった文化を伝承しようと思ったり保存しようと思って盛り上がっている感じで、末端まで全然行ってないんですよ。
鈴木委員長 それは町の中でですか。
津田委員 そうです。それが、私としては非常にもったいないなと思う。もっと一般の、それこそそこら辺を歩いている普通のおばちゃんやおじちゃんたちもそういうことに興味をもっていれば観光客がもっとふえると思うんです。今は一部の人たちだけが、例えば観光課なり企画開発課なり、そういうところで、こういうおもしろい伝統芸能があるからいらっしゃいという程度のレベルなんですね。そうではなくて、もっと末端の人たち、一般の民衆の方々がもっと興味をもってもらいたいんですね。
確かに伝承していくというのが非常に難しい。まさに「苦」になっているという部分もあるように思う。それは少子化の問題とか高齢化の問題とかも入っているとは思うんですが、伝承していくことに非常に疲れを感じてしまっているんですね、町の人たちも。それで、この獅子舞はどなたに聞いたら一番詳しいかという人が1人か2人しかいないんです。それも70歳を超えた方とか80歳ちょっとの方とかで、聞いても、私自身がよく理解できない場合もあった。そういう方のお話をふだんから聞いている後継者ですよね。そういう人をもう少し町が、人材面でも資金面でも協力していかなければいけないのではないかという感じがする。
鈴木委員長 しかし、観光と結びつけて、何でもいいから外からエネルギーを与えてそういうものを復元しよう、保持していこうということは、ある意味では必要ではないんですか。
津田委員 もちろん必要だと思うんです。だから、もっと力を入れてやってほしいんです。
鈴木委員長 それを意識のほうからやるか、お金のほうからやるかですね。
津田委員 そう。だから、一遍にといってもなかなか難しいんでしょうけれども、今回調査した二つは、やはり町長みずからそういうことを前面に打ち出していまして、上の方々は盛り上がっているのですが、それについていく人たちがちょっと少ないように思える。
私は、伝統芸能ということではない部分の調査を主にやったものですから、この間もちょっとお話したけれども、映画で町おこしという観点から、今回の松崎町は非常に成功したと思う。−91年だったと思うんですけれども、松竹の映画“つぐみ”の撮影を行い、その後、観光客もだいぶふえてきているとか。何がよかったかというと、まず松崎というところを選んだ監督の目も素晴しいけれど、それに全面的に町が協力したことも良かったと思
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